タクシードライバーの給与天引きについて

タクシードライバーにとって特に気になる2つのポイント

ここでは、「給与天引きされるのでは？」と気になってしまうコストの中でも確認しておきたいものを2つ説明していきます。

タクシードライバーが交通事故に遭遇した際の負担

タクシードライバーが勤務中に事故を起こしてしまった場合に発生する金額的な負担については、どのように扱われるのでしょうか。

車をどこかに衝突させて、タクシー車両が部分的に、あるいは広い範囲にわたってかなりひどく破損してしまった場合、修理をしなくてはなりません。このようなケースでは、タクシー会社が加入している保険、あるいは相手方がいる場合にはその保険が適用されることもあるわけです。また、修理方法に関しても、中古パーツなどを上手く利用して、それほどコストをかけずに車両を直せる可能性もあります。

会社が保険に入っていても負担金を請求されるケースも

タクシー会社が加入している自動車保険の金額が今後上昇するタイミングだったりすると、ドライバー本人に負担金を課す会社もあるようです。また、そうした事情がなくても、今後、事故をできる限り起こさないようさらに慎重な運転を心がけてもらいたいという意味で、負担金を課す例もみられます。そのため、事故を起こしてしまうと、会社の方針によっては本人に一定の負担を負ってもらい、その分が給与天引きされる可能性があるわけです。

高速道路を利用する場合の料金は給与天引き対象？

タクシーの乗客を遠くのエリアまで送り届けた際、もとのエリア（＝ホームグラウンド）に戻る際に、高速道路を利用した場合、高速道路通行料はだれが負担するのでしょうか。通行料はそれなりの金額になるので、ドライバーが支払うとなると、かなりの負担です。1カ月に何度もそのようなことがあれば、合計の給与天引きは相当な金額になってしまうでしょう。

ホームグラウンド外から客を乗せるのは基本NG

「タクシードライバーが高速道路通行料負担するシステムになっている会社なら、遠方エリアでホームグラウンド方面へ向かう別のお客さんを乗せて、引き返す方法はどうだろうか？」と考える人もいるかもしれません。ですが、それは難しい場合が多いです。タクシー業界ではエリアを区切り、エリアごとの許認可制が採用されているため、遠方エリアで乗客を降ろしたあとは、一度ホームグラウンドへ戻らねばならないのが一般的なルールだからです。高速道路通行料金の扱いについても、できれば入社前に確認しておきましょう。

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