タクシードライバーを辞めたいと思ったら？

タクシー業界は、入社する人数も多いですが、辞めていく人数も同様に多いのが特徴です。離職率の高い職業のひとつであるといえます。けれども、せっかくタクシードライバーになったのであれば、稼げるスキルを身に付け、勤務を続けていきたいと考える人も多いはずです。このページでは、「タクシードライバーを辞めたい」と思ってしまった場合にその原因を考え、何とか気持ちを切り替え、そして少しでも長く勤務を続けるために役立つ情報をまとめています。

タクシードライバーを辞めたいと思う理由とは？

タクシードライバーを辞める人は、それぞれに辞めたくなる理由があったはずです。主な退職理由を把握しておくことで、ショックを受ける度合いをやわらげたり、つらい思いをなんとか乗り切ったりするための、自分なりの方法を見つけやすくなるでしょう。

辞めたいと思う原因1.　理不尽な態度の乗客

タクシーはさまざまなお客さんが利用するサービスです。感じの良い人もいますが、中には理不尽な態度をとる人もいます。加えて、パワハラなども珍しくないようです。お酒を飲んでいる人も多く利用するので、酔った勢いで普段のストレスを発散したり心無い罵声をタクシードライバーに浴びせたりするなど、ひどい例もあります。

お客さんから理不尽な態度をとられることが重なると、タクシードライバーを辞めたい気持ちが強くなるのはあたり前なのかもしれません。けれども、ようやく仕事に慣れてきているところだった場合など、それだけの理由で辞めてしまうのはもったいない。「お客さんの未熟さゆえの態度だからしょうがない」と割り切って考えるようにするのもひとつの方法です。相手の理不尽な態度を変えるのが難しいからこそ、自分自身の考え方・受け取り方を変化させてみましょう。

辞めたいと思う原因2.　充分な収入を得られない

タクシー会社によって異なりますが、給与に関しては、歩合制を採用しているケースが一般的です。そのため、経験が浅い方やコツを掴めずにいるタクシードライバーは、収入が低いままになることもあります。充分な収入を得られないため、生活に困ってしまう状態になれば、辞めたいと思ってしまうのも無理はありません。

ですが辞めるう前に、「どうすればもっとお客さんに乗車してもらえるのか」をもっと工夫してみてからでも遅くはないのではないでしょうか。しっかりと稼げているタクシードライバーからアドバイスをもらったり、あるいは「とにかくこのエリアのあらゆる道路や時間帯ごとの人の流れを熟知する」など、自分なりの戦略を練ったりすることで、徐々に収入をアップさせられるようになる可能性があります。

辞めたいと思う原因3.　体力的な負担が大きい

パートタイマーのタクシードライバーであれば、一日あたりの勤務時間が短い人もいます。けれども「隔日勤務」で1乗車あたりの連続勤務時間が20時間以上になる人も。その場合、特にまだ慣れないうちは、体力的にしんどい思いをするため、慣れる前に、辞めたいと考えるう人がいるかもしれません。

体力的厳しさを感じるのであれば、勤務時間帯や勤務時間の長さを調整してもらったりするのがよいでしょう。あるいは、運転シートに敷くクッションを工夫したり、あるいは空いた時間に腰痛のためのマッサージアイテムを常備するなど、自分なりに疲労をやわらげる工夫をしてみるのもおすすめです。

長く続けられるタクシー会社を選ぶためのコツ

これまで勤務していたタクシー会社を辞めてしまった人が、新たな勤め先のタクシー会社をさがす場合や、これから初めてタクシー会社をさがす人に役立つ、会社選びのコツをみていきましょう。特におさえておきたい2つのコツをまとめました。すぐに辞めてしまいたいと思ってしまうような会社を選ばないようにするためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

転職エージェントなどに相談する

転職エージェントなどをはじめとする、転職事情に詳しい専門家に、上手な転職方法について相談してみれば、思わぬ知識を得られるかも知れません。また、評判の良い求人先を紹介してもらうのもよいでしょう。ひとりだけで転職先探しを頑張るよりも、自分に合ったタクシー会社を見つけられる可能性はアップするはずです。

労働条件の表記が明確な会社を選ぶ

給与体系やサポート体制、福利厚生などの募集要項を、明確にして求人を行っているタクシー会社を選択するのが賢明です。たとえば、免許の資格取得支援体制について、返金に関しての説明が明記されていない、あるいは問い合わせてもあいまいな回答しか得られないような場合は、要注意です。さまざまな労働条件について、しっかりと確認できる会社を選びましょう。

【当サイトにおける大手タクシー会社とは？】
※当サイトではハイヤー・タクシー業界専門誌の交通現代社が刊行している「KANSAIタクシー名鑑2017（交通現代社編）」のグループ別保有車両台数ベスト20（大阪のみ）へ掲載されているものを「大手タクシー会社」としています。